暗号資産市場は株や債券に代わる新しいお金の行き先なのか?
林則行(はやしのりゆき)です。
先日お送りしたメールで
リーマンショック時にも
起きなかった異常事態として
株安、債券安が同時進行している。
とお伝えしました。

そのメールを読んだ
特待生の方から質問がありました。
「株安・債券安が同時進行するなら、
お金の逃げ先の1つとして暗号資産も
選択肢に入るのでは?」
非常にいい質問だと思います。
ぼくの見解としては、
お金の逃げ先にはならない、
とはっきり申し上げておきます。
その根拠についても
これからお伝えします。
今年3月、金融市場で
「株安・債券安の同時進行」
という前例のない
事態が起きました。
株が下がり、
債券も下がる。
米ドルへの信頼も揺いで、
「お金の逃げ場がない」状況です。
そこで
質問者さんのように
「暗号資産市場に流れるのでは?」
と考えるわけですね。
近年、
世界、日本の大手金融機関が
ビットコインETFに参入し、
また、
ブラックロックをはじめ
世界的な資産運用会社が
暗号資産をポートフォリオに
組み込み始めていますので、
「プロも買っているなら
本物なのではないか?」
と感じる人が増えるのも
当然かもしれません。
ビットコインなどの暗号資産は
どの国家も発行していない。
という性質を持っています。
ゴールドと同様に
政府が刷れないという意味でも
ドルをはじめとして法定通貨への
不信が高まる今、
お金の逃げ先として
可能性があるのではないか?と
考えてしまうのも分かります。
しかしぼくの答えは
シンプルです。
暗号資産は株や債券に代わる
新しい逃げ場にはなりません。
その理由をお話します。
まず、
ビットコインなど暗号資産が
本当に安全な資産なのか?
という点ですが、
ビットコインは過去7〜8年の間に、
70%以上の下落を2度経験しています。
2017〜2018年のバブル崩壊では、
約200万円から約40万円まで下落
(約80%下落)
2021〜2022年のバブル崩壊では、
約800万円から約170万円まで下落
(約78%下落)
そして今回も2024年の天井から
すでに50%以上の下落が起きています。
これでは安全資産とは
呼べないでしょう。
それに、
株が崩壊する時に、
資産を守れるかどうか?
が重要なわけですから、
株が下げる時に一緒に下がった
過去があるビットコインは
逃げ先として適切ではないでしょう。
ゴールドに関しては
リーマンショック時も
一時的に連動して下落した後、
その後の下落局面でも、
株式市場に対して
逆相関の動きをしてきました。
「株が暴落するときでも価値が上がる」
というのが資金の逃げ先の条件です。
次に、
世界の大手金融機関が
ビットコインETFに参入し
ブラックロックなどは
ポートフォリオに暗号資産を
組み込んでいる、という点ですが、
なぜ、彼らが
「そう動いたのか?」
この裏側にあるメッセージを
読み解く必要があります。
つまり、
彼らの行動で誰が得をするのか?
ということです。
彼らはビットコインが
ゴールドの代替として
資金の逃げ先になると
確信しているのでしょうか?
そうではないでしょう。
個人投資家の需要があるから
その需要に応える商品を作って
手数料が取りたいという思惑が
あるのではないかと思います。
ビットコインETFは、
ETFを運用する金融機関に
手数料が入る仕組みですからね。
ビットコインが
上がっても下がっても、
ETFを売ることで
金融機関は利益を得ます。
さらに
大手金融機関が
暗号資産に参入しているのは
「他に貸し出す場所が
少なくなってきているから」
という事情もあると
ぼくは分析しています。
最近、
プライベートバンキングが流行っていて、
貸出先もないから、
潰れそうな会社にお金を貸すと、
その会社は利回りが高いから、
普通の債券を持つよりいいよねと
そういった
資産の多様化の一環として
暗号資産を組み込んでいると
考えるのがいいと思います。
つまり、
暗号資産が株や債券に代わる
逃避先になると確信して
買っているわけではない、
ということですね。
もう1つ、
暗号資産に対する
ぼくのスタンスを示す
投資部メンバーからの
質問への返答をお伝えします。
ジパングコインについてです。
金価格に連動する暗号資産は
投資先として価値があるのか?
という質問が何件も寄せられました。
結論は、
「価値なし」
とお答えしています。
ジパングコイン(ZPG)は、
三井物産100%子会社の
三井物産デジタルコモディティーズが
発行している暗号資産です。
金の価格に連動し、
1ZPGが金1gに相当するよう
設計されています。
国内では、
・bitFlyer
・SBI VCトレード
・Zaif
といった登録業者で
取り扱われています。
三井物産グループが関わっていることや、
銀行の保証が付いていることから、
暗号資産の中では比較的安心感がある商品だ
と、感じる人が多いでしょう。
ただし、
その印象だけで判断してしまうと、
商品の特徴を正しく理解できない可能性があります。
金と連動する、と言っても
それは金とは別のものです。
ジパングコインを考えるうえで、
まず押さえておきたいのは、
これは金そのものではないという点です。
金の果実(1540:純金上場信託)と違い、
延べ棒に交換できる仕組みは、
現時点では用意されていません。
名前はジパングコインですが、
金貨ではありません。
また、
理論上の価格からズレが生じる
可能性があります。
特に、発行体(三井物産子会社)の
信用が下がった場合に連動性が
弱まるリスクがあります。
また、
ハッキングや
システムトラブル、
規制の変更
これら暗号資産全般に共通する
リスクも避けられません。
そして、
最大の問題が
売り買いのスプレッド
です。
ジパングコインは、
ユーザー同士で売買する
取引所形式ではなく、
暗号資産交換業者が提示する
価格で売買する「販売所形式」が
中心となっています。
これはおかしい仕組みです。
取引所とは一般の人たちが
自由に取引をする場を
提供するものです。
私たちが日立の株(6501)を買う場合、
取引所が売るわけではありません。
市場には、
自分は売りたいという
意思表示をしている人がいて、
その人から買うのです。
このように市場取引における
取引所は注文を取り次ぐだけです。
日立の株を保有していないのですから、
日立株が上がっても下がっても
そのリスクやメリットを
受けることがありません。
つないだ時に
手数料を取ることで成り立っています。
これに対して、
ジパングコインでは
暗号資産交換業者が売り手・買い手になります。
暗号資産交換業者は自分のポジションによって
収益に大きな影響があるわけです。
どうしてこのような仕組みになっているのか。
簡単に言えば、
店頭取引だからです。
店頭取引とは自分が相手方の
役割を演じることになります。
そのため、
売り買いのスプレッドが
大きくなりがちです。
売りと買いの現在価格が
公表されていないので、
断定はできないのですが、
公表できない程度に
価格差が大きいと推定できます。
出来高が大きくなって、
日立株のように市場参加者が
買い手としても売り手としても
参加するような規模になれば、
ジパングコインの
スプレッドも狭くなる可能性があるので、
購入を検討するのが賢明でしょう。
また、
利益が雑所得となり、
総合課税の対象になります。
分離課税(普通の証券口座での課税)よりも
税額を抑えたい人には向いているかもしれません。
ただし、総合課税を選ぶ人にとっても、
50万円の控除のある地金の方が
有利であることは明らかです。
こうしたことから、
現時点でジパングコインを投資先として
選ぶ理由はないと思います。
こう、投資部メンバーにも
お答えしました。
いくら大きな企業が
発行元とはいえ
暗号資産の歴史自体が
まだ15年程度です。
社会的信用とは、
長い時間をかけて
積み上げられるものです。
例えば、
ゴールドは数千年にわたって
人類が価値の保存手段として
認めてきた歴史を持ちます。
ビットコインが誕生したのは2009年。
たった15年程度の歴史しかない資産が
株や債券に代わる
資金の逃げ先になれるのか?
というと現時点でぼくは
非常に懐疑的です。
今回は
非常にいい質問をいただいたので
暗号資産が新しい資金に逃げ先に
なり得るのか?について
ぼくの見解をお伝えしました。
明日以降のメールでも、
・株安、債券安の同時進行で
次に資金が集まる場所はどこか?
(儲けどころはどこか?)
・最新の◯◯投資戦略
(2026年5月版)
・暴落サインとなる
6つの先行指標の最新版
など、特待生にだけ公開する
最新ノウハウをお届けします。
楽しみにお待ちくださいね。
また、
金投資の最新戦略や
金の現物価格予想を知りたい!
暴落後に注目すべき
新興国の名前を早く知りたい!
といった、要望もあれば
ぜひ教えてください。
お答えできることには
どんどんお答えしていきます。
以下のLINEであればぼくから直接
ご質問にお答えすることができます。
直接質問も可能な特待生専用LINE
→ https://line.me/ti/p/%40124qbjel
追伸1:
資料付きで復習できるように
専用ページをお届けしております。
有料コンテンツなので
本来であれば投資部メンバーしか
見ることはできない内容です。
いつ公開停止するか分かりませんから
閲覧可能な今、確認しておきましょう。
<答え>これからの日米の株価の動きを儲けに変える裏情報とは?
→ https://h-toushibu.com/message/post-28263/
2026年後半、最高の投資戦略と具体的ノウハウを限定公開
→ https://h-toushibu.com/message/post-28265/
<未公開コンテンツ>暴落前に「ひともうけ」するチャンスがこちら
→ https://h-toushibu.com/message/post-28267/